坐骨神経痛と腓(こむら)返りの関係について / 浪速区の北村整骨院 健康ニュース
まだまだ夜の冷え込みが残る季節です。
皆様は夜中・明け方に腓返りで目が覚めるということはありませんか?
今回は、腓返りと坐骨神経痛との関係について紹介します。
原因となるのは?


腓返りとは突然、ふくらはぎの筋肉が痙攣【けいれん】を起こすことを言います。
昔は、ふくらはぎのことを腓【こむら】と呼んだことから、腓返りと言われるようになりました。
腓返りの原因は色々あり、栄養不足・脱水状態・運動などによる筋肉疲労などがありますが、その中でも多いのが『腰痛を原因とする腓返り』です。
腓返りで悩まれている方の多くが『腰痛の経験者』で、特に坐骨神経痛がある方は、腓返りの悩みを併せ持っていることが多いです。
坐骨神経痛とは?

坐骨神経は骨盤から足に向かって伸びている太い神経のことで、坐骨神経が圧迫や損傷をすると腰・お尻の神経痛症状が出る場合があります。
この神経痛症状が坐骨神経痛です。
坐骨神経がふくらはぎの筋肉を動かしている為、この神経に何らかの問題が起こることで神経痛様症状【腓返り】が起こりやすくなるのです。
この坐骨神経の圧迫や損傷をしている場所を治療していくことで腓返りや足の痺れを改善できます。
腓返りの対処方法は?
いつ起こるかわからない腓返り、出先や家の中で起こった際に、まず大切なのは慌てないことです。腓返り自体そう長く続くものではないので、激しい痛みがあったとしても、筋肉を正常な状態に戻すことで痛みは消えていきます。
腓返りが起きた場合は、慌てずに落ち着いて対処していきましょう。
筋肉を正常な状態に戻す方法として、『ゆっくりとつま先を身体側に引っ張って、アキレス腱やふくらはぎの筋肉を伸ばしていく』方法があります。
手が届かない場合はタオルなどをつま先に引っ掛けて引っ張る方法もあります。
≪つま先を身体の方に引っ張る≫

≪タオルを使用する方法≫


出先での腓返りには『準備運動のアキレス腱伸ばし』の要領で足を伸ばすと効果的です。
伸ばし方は、痛い方の足を後ろに下げ、かかとを地面につけた状態で、身体を前に倒していき、ゆっくりふくらはぎの筋肉を伸ばしましょう。
(※かかとを上げてしまうとふくらはぎがしっかり伸びません。)