石灰沈着性腱板炎とは? / 浪速区の北村整骨院 健康ニュース
石灰沈着性腱板炎は、肩に激痛が生じる中高年によく見られる疾患の一つです。
耐え難い痛みを伴うため、最初に発覚した時には、
「とんでもない病気になった」と思う方もおられます。
そこで今回は、石灰沈着性腱板炎をご紹介します。
激痛が起きる原因は??

激痛の原因は、肩甲骨と腕の骨をつなぐ筋肉(腱板)に、濃厚なミルク状のカルシウムが付着し、徐々にそれが固まり、硬く変化し、石灰化します。
さらに症状が進むと、石灰化した部分が
大きくなってしまい、滑液包(肩をスムーズに動かす役割の袋)を押し破ってしまいます。
すると、炎症が起こり痛みを感じます。
どんな症状があるの??

1、急な激痛
「以前から違和感があった」などの予兆はほとんどなく、
急に痛みが出始めます。
2、肩が痛く、動かせない
腕を下に垂らしているだけでも激痛が走るため、
反対の腕で支えないといけない程の重度な運動障害が起こります。
3、肩が赤く腫れる
炎症が起きているため、赤く腫れて熱を持っている状態になります。
対処法は??

対処方法は、期間によって変わります。
-
急性期(1週間~4週間ほど)
痛みの強い時期は、物を持ったり腕を上げるなどをしないよう、肩に負担をかけずになるべく安静にしましょう‼
-
亜急性期(1ヶ月~6ヶ月)と慢性期(6ヶ月以上)
この時期になると痛みも和らいでくるため、
痛みが少ない範囲で関節の動きを良くするために、運動療法を取り入れましょう‼
どういう運動をするの??

コッドマン体操(振り子体操)
-
「症状がない方の腕」をふとももの
付け根程の高さの台に置き、身体を安定させます。 -
足を前後に開き、身体を前屈させ、
おもり(500mlのペットボトル等)を持ち、
下に垂らします。 -
腕の力を抜き、身体を
「前後」、「左右」に動かします。
(身体の動きにつられて腕が動きます。)
※回数の目安は前後、左右各20回ですが、
無理のない範囲で行う事が大切です‼
治療が早ければ症状改善も早くなりますので、症状がある方は、一人で悩まずご相談下さい。