氷食症と鉄欠乏性貧血について / 浪速区の北村整骨院 健康ニュース
暑い時期になってくると、飲み物に氷が入っていることが多いですよね?
飲み物を飲みながら、一緒に氷を食べてしまうことがあると思います。
しかし、暑くない状況でも無性に氷を何個も食べたくなる場合は、『氷食症(ひょうしょくしょう)』という病気の可能性があります!
氷食症とは?

氷を無性に食べたくなる異食症といわれる病気の一種です。
冷たい氷を食べるためお腹を下すことが主な症状です。
毎日続けて氷を食べる人は、氷食症の可能性があり、若い女性や妊婦の方が陥りやすいと言われています。
鉄欠乏性貧血とは?
血液中の赤血球中にあるヘモグロビンは、「ヘム鉄」と「グロビン(たんぱく質)」で構成されています。
そのうちのヘム鉄は、鉄(Fe)を用いて酸素を身体全体に運ぶ役割を担っています。
鉄欠乏性貧血は、その名の通り血液中の鉄が不足することで、体内の酸素が不足してしまう貧血です。
症状は、易疲労感(疲れやすい)、動悸、息切れ、めまいなどの貧血の症状に加えて、鉄欠乏性貧血特有の症状で指の爪が上向きに反りかえるスプーン状爪や、下まぶたの裏側が白っぽくなってしまう眼瞼結膜(がんけんけつまく)の蒼白があります。
鉄欠乏性貧血と氷食症の関係性は?

鉄欠乏性貧血により血中の鉄分が不足することで赤血球の量が減り、働きが低下する事で酸素を身体全体に運べなくなり、自律神経の働きが狂い体温調節が上手くいかなくなることがあります。
そうすると、口の中の温度が上がってしまう事があり、熱くなった口の中を冷ます為に氷を食べてしまうという説があります。
つまり、氷食症と鉄欠乏性貧血は深く関係していると言えます!!
鉄欠乏性貧血の予防法は?

鉄分は吸収率の低い栄養素です。鉄欠乏性貧血を予防するためには、毎日の食事から鉄分が不足しないよう十分に摂ることが必要です。
1、栄養のバランスを考え、1日3食規則正しく食べ、偏食・減食・欠食はやめましょう。
2、魚介類、肉類、卵、大豆製品、乳製品などの良質なタンパク質を含む食品を選び十分に摂りましょう。
3、身体への吸収率が良い「ヘム鉄」という鉄分を摂りましょう。 豚レバー、鶏レバー、あさり、かつお などの動物性食品に多く含まれています。
鉄欠乏性貧血を予防!!簡単レシピ紹介!!

『レバーのパプリカ炒め』
〈材料〉2~3人分
・豚レバー 250g
・赤パプリカ 1/2個
・小松菜 1/2袋
・キャベツ 5枚
・ニラ 1/2袋
・片栗粉 適量
・塩コショウ 少々
・オイスターソース 大さじ1~1.5
※豚レバー、小松菜には鉄分が豊富に含まれ、鉄分の吸収率を高めてくれるビタミンCが赤パプリカ、キャベツに含まれています。
このような食材を使って日々の食事から気をつけ、鉄分やタンパク質などの栄養素が不足しないようにして、氷食症や鉄欠乏性貧血などの様な病気にかからないようにしていきましょう!