高血圧症について / 浪速区の北村整骨院 健康ニュース
冬はインフルエンザや風邪といった感染症だけに気を付けるのではなく、寒さによる血圧の大きな変動が生じやすくなり注意が必要です。
今回は日本で最も患者数の多い生活習慣病である高血圧についてお話します。
高血圧症とは?
高血圧症の診断基準は繰り返し測定しても、最高血圧が140㎜/hg以上あるいは最低血圧が90㎜/hg以上と正常値より高いことで診断されます。
高血圧は自覚症状がほとんどないため自分では気付かない人が多く、また健診などで指摘されても放置する人が多くいます。
血圧が高い状態をそのままにしていると…

高血圧が冬に起きやすい理由
血圧は季節ごとに変化しますが、特に冬場は以下の理由で血圧上昇しやすいと言われています。
1、寒さを感じ体温を逃がさないようにする⇒血管が収縮し血圧上昇
2、運動不足⇒肥満になり血圧上昇
3、忘年会・新年会で飲酒が増える⇒食事で塩分を過剰摂取し血圧上昇
冬の急激な血圧上昇の予防策
どのような時に血圧が急激に上昇するのか?

・朝起きて布団から起きた時 ・トイレで排泄する時 ・強いストレスを感じた時 ・暖かい部屋から寒い屋外へ出た時 ・入浴後、浴室から脱衣所や寒い室内へ入った時などが挙げられます。
血圧の急上昇を防ぐため次のように心がけましょう‼

・布団から出る前に室内を暖める ・トイレ内や便座を温めておく ・脱衣所を暖め、浴室との温度差を少なくする ・寒い屋外に出るときはしっかりと防寒対策をする
日常生活で気を付けるべき食習慣

高血圧の予防は食事に気を付けることが有効と言われています。
その中でも大事な事は、塩分の摂取量を制限することです。
日本人は1日平均11~12gと多いので6g未満になるようにしましょう。
また、アメリカで開発された「DASH食」参考にするのはいかがでしょうか?
「DASH食」とは…血圧を上げないための食事のことです。
特徴を簡単にいうと、低脂肪・低コレステロールで、カリウム・カルシウムやマグネシウムなどのミネラル類が多いこと。また、魚類を積極的に摂取し、魚油に含まれる不飽和脂肪酸による降圧効果もとり入れています。
血圧を下げる働きをする食品を複合的にとることで、相乗的な効果をあげる合理的な食事となっています。

多く摂る食品:緑黄色野菜、海藻類、低脂肪の乳製品、ナッツ類、豆類、果物(リンゴ、柿など)、青魚など
減らす食品 :牛肉や豚肉(脂身)、動物性油脂、加工肉、卵など
年末年始のお知らせ
12月31日(火)~1月5日(日)
休診とさせて頂きます。
1月の診療は1月6日(月)より行います。