ヒートショック現象について｜浪速区北村整骨院健康ニュース

謹賀新年。本年も宜しくお願い致します。
１月に入り、寒い日が続きますがお風呂や暖房の付いた部屋に長時間いませんか？
今月の健康ニュースは、近年増加しているヒートショック現象について紹介していきます！

急激な温度の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショック現象といいます。
温かい部屋から寒い部屋へ移動すると、身震いすることがあるように人は急激な温度の変化にさらされると、体内の血管を急激に伸縮させ血圧や脈拍の変動を起こします。
これは体温を一定に保つために、身体が反応することですが、この働きが脳卒中や心筋梗塞などに繋がってしまう可能性が高いといわれています。
特にお風呂で長時間温まった後・お風呂場から脱衣所に移動した時、またこの逆も同様で、急な温度変化によってヒートショックを引き起こしてしまい入浴時に亡くなるケースが増えています。
また、トイレでヒートショックを起こす人もいるので、温度変化のある場所には要注意です。

65歳以上の高齢者をはじめ、高血圧や糖尿病などの動脈硬化の基礎疾患がある人が影響を受けやすいです。
ただ、ヒートショックは高齢者に起こることが多いとはいえ、子どもや若い人が起こる可能性が全く無いわけではありません。
年齢問わず以下の習慣がある方は、注意して下さい。
・飲酒直後に入浴する
・食事の直後に入浴する
・一番風呂に入る
・深夜に入浴する
・熱い湯(42℃以上)に長時間首までつかる
ヒートショックは身近にある危険という認識を持って、自分は大丈夫だろうという過信をすることなく対策を怠らないようにしましょう。

お風呂
・入浴前と入浴後に水分を補給する
・食後1時間以上空けてから入浴する
・部屋間の温度差をなくす
・浴槽の湯温を低めにし、長湯しない
・他の人が声かけする

トイレ
・肌に直接触れる便座を温かくする
・深夜にトイレにいく場合は、上着や靴下などを着用する
・水分を摂って、便秘にならないようにする
・いきみ過ぎない

暖房室と非暖房室との温度差を少なくすることが特に重要です。
古くから日本は囲炉裏（いろり）から始まり、ストーブやコタツといった限られた場所で暖を採る「採暖」で寒さをしのいできました。
欧米諸国は家全体を暖める事が主流なのに対して、居間（リビング）や寝室等、人がいるところだけを暖めてきた日本には、家の気密・断熱性能を高め、家全体を暖めるという発想がなく、「冬は寒くて当たり前」という人が一般的でした。
ヒートショックを防ぐには暖房室と非暖房室（廊下・トイレ・お風呂など）との温度差を少なくすることが重要なのです。

【祝日診療のお知らせ】
1月11日（月・祝）８：００～１３：００診療しております。
今年も１年健康に過ごしていきましょう！